
「最近、お尻のたるみが気になる」「太ももだけが太くなって、引き締まった感じがしない」
40代・50代になり、体型の変化を感じてトレーニングを始めたものの、なかなか結果が出ずに悩んでいませんか?「スクワットが良い」と聞いてやってみたけれど、前ももばかりが張ってしまったり、膝を痛めてしまったり。
実は、その悩みはあなたの努力不足ではなく、「体の使い方のエラー」が原因かもしれません。
今回は、フィットネスの現場でも推奨される「椅子を使ったスクワット」を徹底解説します。椅子を使うことで、誰でも簡単にお尻と太もも裏(ハムストリングス)に効かせる「正しいフォーム」が身につきます。今日からあなたの家トレを、プロクオリティに変えていきましょう。
目次
なぜ、あなたのスクワットはお尻に効かないのか?
「スクワットを頑張っているのに、お尻が引き締まらない、筋肉がつかない」という方には、共通する理由があります。それは、「膝から動かす動き」になっていることです。
「膝から動かす」のと「股関節から動かす」のは何が違う?
スクワットで最も大切なのは、単に膝を曲げることではありません。一番のポイントは、「お尻を後ろに引く動き」にあります。この動きがうまくできるかどうかで、「お尻が引き締まるか」、「お尻に筋肉がつくか」が決まります。
1. 膝から動かす(NG):体の中は「まるでブラック企業」
動き出しで「膝」が先に前に出ると、体の中では悲劇が起こっています。

・新人「膝くん」は限界!「体重」という重労働をすべて一人で抱え込み、キャパオーバー。放置すると「退職(ケガ)」してしまいます。
・サボり社長「お尻」 は本来は責任者なのに、「あ、僕は休憩中~」とスマホをいじって全く働きません。
・社長がサボる分、前ももが過剰に頑張ってパンパンに張り、肝心のお尻はいつまで経っても引き締まりません。
2. 股関節から動かす(OK):最強の「お尻社長」が復帰!
股関節から動き出すのは、サボっていた社長を現場に呼び出す「出動の合図」です。

・「社長、出番ですよ!」と お尻にスイッチが入り、最強のベテラン(お尻)が現場に復帰!
・膝くんの負担が激減!!社長がヒョイと仕事を肩代わりしてくれるので、膝くんは楽になり、退職を思いとどまります。
・会社(体)が活性化 大きな筋肉が働くことで代謝が上がり、全体の動きがエネルギッシュに回り始めます。
股関節主導(OK)のメリット
- お尻が引き締まる:眠っていた筋肉がフル稼働し、効率よくヒップアップ!
- 脚のラインが綺麗に:前ももの無駄な張りが取れ、スッキリした脚に。
- 痛みゼロで続く:正しい場所に負荷がかかるので、膝を痛めず続けられます。
「股関節」から動かして、お尻社長をバリバリ働かせましょう
40代・50代こそ「椅子」を使うべき理由

デスクワークで「お尻の使い方」を忘れている
40代・50代の多くは、長時間の座り仕事によって足の付け根(腸腰筋)が縮み、上半身の重みでお尻の筋肉がペタンコになり固まっています。すると脳は、使いにくくなった「お尻」を避けて、使いやすい「膝まわり」ばかりを使おうと命令を出します。そのため、日常生活の動作やスクワットをしようとしても、正しい動かし方ができなくなっているのです。
「後ろに転びそう」という怖さをなくす
人間には、後ろにひっくり返ることを本能的に怖がる性質があります。椅子がない場所でお尻を引こうとすると、この恐怖心から無意識に膝を前に出してバランスを取ろうとしてしまいます
椅子の役割
椅子を後ろに置くことで、「もしバランスを崩しても、椅子があるから大丈夫」という安心感が生まれます。この安心感があって初めて、脳が「もっとお尻を後ろに突き出していいよ」と許可を出し、自分一人では到達できなかったところまで股関節を使えるようになります。
「お尻のスイッチ」を入れる目印としての椅子
椅子はただの補助道具ではなく、「ここまではお尻を引こう」というゴールになります。椅子に座る直前、お尻が座面に「ふわっ」と触れるか触れないかの瞬間、お尻の筋肉の張りはピークに達します。この「あ、今お尻を使っている!」という感覚を脳に覚え込ませることで、普段の歩行や階段の上り下りまでもがお尻のトレーニングに変わっていきます。
さらに効果を高める3つのコツ
椅子を使ってスクワットをする際、以下の3つを意識するだけで、お尻への効果がさらに倍増します。

- 足の裏の「3点」で地面を掴む: 親指の付け根、小指の付け根、かかとの3箇所で地面をギュッと押してください。特にお尻に効かせたい時は、「かかと」と「土踏まず」の間(距骨下)を強く意識して踏ん張るのがコツです。
- 背中は「真っ直ぐな棒」のまま: お尻を後ろに引くとき、背中が丸まったり腰が反りすぎたりすると、せっかくの負荷が逃げてしまいます。頭の先からお尻までを一本の真っ直ぐな棒だと思って、そのまま斜めに倒していくのがポイントです。
- 「3秒」かけてゆっくり下りる: 椅子に向かって、1、2、3と数えながらゆっくり下りてください。椅子にドスンと座るのではなく、ゆっくり耐える。この「耐えている時間」こそが、お尻の形を劇的に変えてくれる魔法の時間になります。
【実践ガイド】お尻を狙い撃ち!椅子スクワット・完全ステップ
文章だけでは分かりにくい「重心移動のタイミング」や「細かい膝の向き」などは、ぜひ動画でチェックしてみてください。プロの動きを視覚的に取り入れることで、脳が正しい動きを学習しやすくなります。
それでは、動画の内容に基づいた「椅子スクワット」の具体的な手順を解説します。
まずは正しい準備姿勢(ポジション)を作ることが、効果を最大化する鍵です。

【ポイント】
- 椅子の前の方に浅めに腰掛けます。
- 足幅は「肩幅」程度に開きます。
- つま先を少し外側に向け、膝もつま先と同じ方向を向くようにセットしましょう。
- 手は胸の前でクロスするか、体の前にまっすぐ伸ばします。
ステップ2:重心移動と立ち上がり

ここで多くの人が間違えるのが、「いきなり真上に立とうとする」ことです。
- 上体を前に倒していく: 背筋を伸ばしたまま、お辞儀をするようにゆっくり上体を前傾させます。
- 足裏全体で地面を感じる: 上体を倒していくと、自然と体重が「お尻」から「足の裏全体」に移る瞬間があります。
- 地面を真下に押す: 体重が足に乗ったのを感じたら、足裏全体で地面をグッと押し込み、立ち上がります。
ステップ3:座る動作

立ち上がる時よりも、実は「座る時」の方がお尻への負荷が高まります。
- 立った状態から、再度お辞儀をするように上体を前に倒します。
- お尻を遠くの椅子へ: 膝を出すのではなく、お尻を後ろに突き出すようにして、ゆっくりと椅子に近づけます。
- 足裏全体に体重が乗っていることを意識しながら、静かに座ります。
※「座ってから立つ」動作に慣れてきたら、次の段階「タッチ&ゴー」へ進みましょう。
- 椅子に完全に座り込まず、お尻が椅子に「チョン」と触れた瞬間に立ち上がる方法です。
- これにより、筋肉の緊張が途切れず、より効率的に引き締め効果を得ることができます。
失敗しないための「重要ポイント」と注意点
慣れないうちは、どうしても体に余計な力が入ってしまいがちです。せっかく頑張っているのにお尻以外が痛くなってしまうのはもったいないので、次のポイントをチェックしながら行ってみてください。

NGフォームに注意!
- 膝が内側に入る: 膝を痛める原因になります。常につま先と同じ方向を向くように意識してください。
- 背中が丸まる: 腰への負担が大きくなります。胸を張り、目線は常に正面を向けましょう。
- かかとが浮く: つま先立ちになると前ももばかりに効いてしまいます。しっかり「かかと」も使って足裏全体で地面を踏んでください。
回数とペース
動画でも推奨されている通り、「丁寧に行うこと」が何より大切です。
- 回数: 自分の体力に合わせて、10回〜15回を目安に。
- ペース: 3秒かけて座り、2秒で立ち上がるような「ゆっくりとした動き」を意識すると効果絶大です。
まとめ:正しいフォームこそが美脚・美尻への最短ルート
お尻と太ももを引き締めるために、重いダンベルや過酷な回数は必要ありません。大切なのは以下の3点です。

- 椅子を使って「股関節主導」の動きを身につけること。
- 上体を前傾させ、足裏全体に体重が乗ってから立ち上がること。
- 「座る動作」を丁寧に行い、お尻の筋肉を最大に活用すること。
まずは今日から、テレビを見ている間や仕事の合間に、5回だけ「丁寧な椅子スクワット」を試してみてください。正しいフォームで行えば、たった5回でもお尻が熱くなるのを感じるはずです。
その小さな積み重ねが、数ヶ月後の「後ろ姿の自信」に繋がります。一緒に頑張っていきましょう!