
「タンパク質もビタミンも意識している」
「メガビタミン健康法は、確かに体調管理の土台になっている」
そう感じている方は多いと思います。
本記事は、「今までのやり方が間違っていた」という話ではありません。むしろ、正しくメガビタミンを実践してきたからこそ、次に見えてくる視点について整理する内容です。

藤川徳美先生のメガビタミン健康法では、新ATPセットにおいてマグネシウムが新たに追加されました。ここでは新ATPセット全体を解説するのではなく、
「なぜマグネシウムが加えられたのか」
「それによって、メガビタミンの効果がどう補完されるのか」
この点に絞って見ていきます。
なぜ、従来のメガビタミン実践にマグネシウムという視点が必要になったのか、マグネシウムが加わることで、「何が」よりスムーズに回り始めるのか、どのように取り入れると、これまでの実践を無駄にせず、効果を引き出せるのかマグネシウムの位置づけを理解することで、これまで積み上げてきたメガビタミンの取り組みを、より効果的に活かすヒントが見えてきます。
目次
まずは、漫画でざっくり解説!

「ビタミンをとっているのに、なんだか元気が出ない…」
それは、体のエネルギーを動かすスイッチ役が足りていないのかもしれません。そのスイッチこそが、マグネシウムです。まずはマンガで、全体のイメージをつかんでみましょう。
前提知識|なぜビタミンだけでは足りなかったのか
メガビタミン健康法の核心は、「栄養で代謝を回す」ことにあります。その中心にあるのがATP(アデノシン三リン酸)は、私たちが生きるために使われるエネルギー通貨のような存在です。
ここで重要なのは、ATPは、ビタミンだけではうまく働かないという事実です。

マグネシウムは「ATPの点火装置」の役割を担っています。ATPは体内で使われるとき、必ずマグネシウムと結合した状態で働きます。つまり、体の中では次のような役割分担が起きています。
ビタミンB群 → エネルギーを作るための設計図タンパク質 → 体とエネルギーの材料マグネシウム → エネルギーを実際に動かす鍵どれか一つでも欠けると、代謝はスムーズに回りません。
特に現代人は、ストレス、糖質のとりすぎ、カフェイン、アルコールなどの影響で、マグネシウムを大量に消耗しています。「メガビタミンをやっているのに、効果が弱い気がする」その背景には、慢性的なマグネシウム不足が隠れているケースが非常に多いのです。
マグネシウムの主な効能|なぜ体感が変わるのか
マグネシウムの役割は次のようにまとめられます。

・神経の興奮を鎮める(自律神経の安定)
・筋肉の緊張をゆるめる(こり・けいれんの予防)
・ATPを活性化し、疲労回復を促す
・睡眠の質を底上げする
・ストレスに対する耐性を高める
ここまでを見ると、一見すると「よくある効能」に感じるかもしれません。しかし、マグネシウムが他の栄養素と決定的に違うのは、変化が体感としてわかりやすい点にあります。
ビタミンは、気づかないうちに静かに効いていく栄養素ですが、マグネシウムは、
「眠りが深くなった」
「体の力が抜けて、自然にリラックスできた」
といった形で、比較的早い段階から変化を感じやすい特徴があります。
実は、マグネシウムは腰痛や五十肩とも深く関係しているもう一つ重要な視点があります。
慢性的な腰痛や五十肩の背景には、異所性カルシウム沈着(異所性石灰化)が関与してい
るケースが少なくありません。

異所性カルシウム沈着とは、本来は骨に存在すべきカルシウムが、筋肉・腱・靱帯・関節周囲などの本来沈着すべきでない組織に溜まってしまう状態を指します。
これが起こると、組織は硬くなり、炎症や可動域制限、痛みの原因になります。
そしてここで重要なのが、マグネシウムとカルシウムは拮抗関係にあるという点です。
簡単に言えば、カルシウムが「固める・緊張させる」方向に働くのに対し、マグネシウムは「ゆるめる・流す」方向に働きます。
そのため、マグネシウムを皮膚から継続的に補うことで、局所に沈着したカルシウムが少しずつ緩み、流れやすくなることが期待できます。

もちろん一度で劇的に変わるものではありません。しかし、こまめに・継続することで、体が確実に変わっていく。
これが、マグネシウムを塗ったときに
「なんとなく楽になった」
「動かしやすくなった」
と感じる人が多い理由の一つです。だからこそ、マグネシウムは「一回で効かせるもの」ではなく、体の状態を静かに書き換えていく栄養素だと言えます。
具体的な塗り方や取り入れ方については、下記で詳しくご紹介しています。
※腰痛や五十肩は、異所性のカルシウム沈着だけで起こるわけではございません。その他
の原因の場合、痛みがとれないことも予想されます。
【実践】マグネシウムの具体的な取り入れ方
①経口摂取の目安
メガビタミン健康法の考え方を踏まえると、1日300〜600mg夕方から就寝前にかけて、分けて摂取が一つの目安になります。

ただし、ここで何より大切なのは理屈よりも体感です。
たとえば、1粒200mgのマグネシウムを2粒飲むとお腹がゆるくなる場合、そのまま無理に続けるよりも、1粒に減らして、お腹がゆるくならない範囲で継続するほうが、結果的に体にはプラスになります。
胃腸が弱い方は、一度に多く摂らず、回数を分けるだけでも体の反応は大きく変わります。
サプリメント摂取の秘訣は、「たくさん摂ること」ではありません。
自分の体の反応を知り、尊重すること。そこを大切にすることで、マグネシウムは無理なく、確実に力を発揮してくれます。
②経皮吸収(塗るマグネシウム)
近年注目されているのが、皮膚から吸収させる方法です。これ、本当に有効な方法だと思います。

「塩化マグネシウムのローション」「マグネシウムオイル」を、ふくらはぎ、足裏、首まわりなどに塗布します。内臓に負担をかけにくいため、「飲むとお腹がゆるくなる」という人には、特に相性の良い方法です。
個人的に試した感覚では、私にはマグネシウムオイルは刺激が強く、あまり合いませんでした。一方で、藤川先生も推薦されている「赤いにがり」を薄めて肌に塗る方法は、非常に相性が良いと感じています。
私は、赤いにがりを3倍以上に薄めて使用しています。濃いものを一度だけ塗るよりも、薄めたものを複数回に分けて塗るほうが、吸収の面でも無理がなく、個人的に効果を感じやすい印象です。
赤いにがりは、Amazonなどのオンラインショップで購入できます。
③ マグネシウム温浴
さらに取り入れやすいのが、マグネシウム風呂です。
塩化マグネシウム(にがり由来)を浴槽に入れる→15〜20分、ぬるめのお湯で入浴する。これだけでも、筋肉の緊張がゆるみ、睡眠の質が大きく変わる人は少なくありません。

藤川徳美先生のご推薦の死海の塩 Dead Sea Saltが個人的におススメです。本当に良く温まります。
マグネシウム風呂の目安量と入浴方法
【お湯の量】
一般的な家庭用のお風呂で、約180〜200リットルが目安です。
【使用量】
1回あたり15g〜50g。製品に付属のスプーンがある場合は、必ずその指示に従いましょう。
(例:スプーン2杯で約50gなど)
【入浴方法】
浴槽に入れたら、しっかりかき混ぜて溶かしてから入浴します。
【おすすめ量】
体をしっかり温めたい、乾燥や冷えが気になる場合は、50g前後入れると保温・保湿感が高まりやすくなります。
【死海の塩・マグネシウム風呂の特徴】
ミネラルを豊富に含む、天然由来の塩化マグネシウムが主成分です。
【メリット】
皮膚からマグネシウムを取り込めるため、内臓に負担をかけにくく、リラックス効果も感じやすいのが特徴です。
【感覚的な特徴】
死海の塩は、通常の海水よりも約10倍濃いミネラル濃度。味は「しょっぱい」というより、少し苦味を感じるのが特徴です。
追い打ち漫画でさらなる理解!
ここまで読み進めていただき、「理屈はわかった。あとは、どう向き合えばいいのか」
そんな感覚を持たれた方も多いかもしれません。
最後にもう一度だけ、大切なポイントをマンガで静かに整理してみましょう。

これは新しい知識を足すためではなく、今まで読んできた内容を、腑に落とすための完結編です
マグネシウムは「最後のピース」
最後に、この記事の要点を整理します。
1. メガビタミンが効きにくい原因は、マグネシウム不足の可能性が高い
2. マグネシウムは、ATPを動かすための実働部隊
3. 経口・経皮・温浴を組み合わせることで、体感しやすくなる

マグネシウムは、派手な栄養素ではありません。けれど、代謝を静かに、確実に回し始める土台になります。もし今、「もう一段、体調を底上げしたい」そう感じているなら、それは体がマグネシウムを求めているサインかもしれません。
できるところから、少しずつ。体の反応を観察しながら、ぜひ取り入れてみてください。