分子栄養学で読み解くビタミンE~メガビタミンが若さとアンチエイジングを支える理由~

お役立ち情報

「最近、疲れが抜けにくい」

「肌のハリやツヤが落ちてきた気がする」

「血行が悪く、冷えやすくなった」

こうした変化を感じることはありませんか。多くの方は、「年齢のせいだから仕方ない」「もっと運動しないといけないのかも」そう考えがちです。しかし、分子栄養学の視点で見ると、それらの不調は努力不足ではなく、栄養の使われ方の問題であるケースが非常に多いのです。

その中でも、知っているようで実は理解されていない栄養素。それが ビタミンE です。

まずはざっくりビタミンEの働きを解説!!

驚くほど多才なビタミンEの働き

ビタミンEと聞くと、「抗酸化」「美容にいい」そんなイメージを持つ方が多いかもしれません。それは決して間違いではありません。ただし、分子栄養学の視点で見ると、ビタミンEの本当の役割は、そのイメージをはるかに超えています。

体の土台を静かに支える「守りの中枢」

ビタミンEは、単に「良いことをする栄養素」ではなく、体の土台を静かに支え続ける、守りの中枢とも言える存在です。私たちの体は、呼吸をし、食べ、動き、考えるだけで、毎日必ず「酸化」というダメージを受け続けています。

この酸化は、

  • 老化・疲労の蓄積
  • 血流の低下
  • 肌や髪の衰えといった変化を、気づかないうちに同時進行で進めていきます。

生命活動の出入口「細胞膜」を守る重要な役割

ビタミンEの重要な役割は、その酸化から「細胞膜」を守ることにあります。細胞膜は、

  • 栄養を取り込む
  • 老廃物を外に出す
  • エネルギー(ATP)を使う

こうした生命活動の出入口です。この膜が酸化で傷つくと、どれだけ栄養を摂っても、エネルギーを作れても、うまく使えない状態になってしまいます。

ビタミンEは、

  • 細胞膜を酸化から守る
  • 血流をスムーズに保つ
  • ミトコンドリアの環境を安定させる
  • 他のビタミン(特にビタミンC)の働きを支える

、といった非常に多才な働きをしています。つまりビタミンEは、若さ・アンチエイジング・美容のすべてにおいて、表に出ないけれど欠かせない「基盤」なのです。

分子栄養学とメガビタミンにおけるビタミンEの役割

分子栄養学では、健康と若さを、タンパク質は「材料」、ビタミン・ミネラルは「働かせる役」、そしてATPは「使えるエネルギー」であると捉えています。

「守る役の中心」として細胞やミトコンドリアを守る

この中で、ビタミンEは「守る役の中心」に位置づけられます。ビタミンEの働きは、とてもシンプルです。

  • 細胞や血管を酸化(サビ)から守る
  • 血流を保ち、エネルギーが使われやすい状態をつくる
  • ミトコンドリアが安定して働ける環境を守る

ビタミンの消耗を防ぎ、ATPを安定させるための「メガ量」

そして、ここが重要なポイントです。ビタミンCをはじめ、抗酸化ビタミンは働く過程で消耗します。それ自体が「仕事をしている証拠」です。しかし、守り役がいなければ、消耗は一気に進みます。ビタミンEは、体や細胞を守るだけでなく、他のビタミンが無駄に消耗しないように支える存在です。

いわば、

  • ビタミンCが「前線で戦う」なら
  • ビタミンEは「後方で守る」

この守りが弱い状態では、いくらビタミンを摂っても、ATPは安定して使えません。だから分子栄養学では、ビタミンEを「気休め」ではなく、働き続けられる量=メガ量で考えるのです。

関連ページ:分子栄養学でわかるビタミンCの本当の役割〜メガビタミンが体と美容を同時に支える理由〜

【実践】メガビタミンEの取り入れ方

分子栄養学の視点から、ビタミンEの効果を最大限に引き出すための具体的な手順をまとめました。単にサプリメントを摂るだけでなく、体の土台作りから選び方まで、順を追って実践することが大切です。

STEP1|まずはタンパク質が前提

何よりも優先したいのが、タンパク質です。分子栄養学では、体重1kgあたり1g以上のタンパク質をひとつの目安にします。とはいえ、「体重1kgあたり1g」と言われても、正直ピンと来ませんよね。

たとえば体重60kgの人なら、1日に必要なタンパク質は約60g。これを食事だけで毎日そろえるのは、実はかなり大変です。そこでおすすめなのが、プロテインの活用です。最近では、コンビニでも1本あたり15〜20gのタンパク質が入ったプロテイン飲料が手軽に手に入ります。

これを1日2本飲むだけで30〜40g。残りは、普段の食事(肉・魚・卵)で十分に補えます。それだけで、体重1kgあたり1gという基準は、かなり現実的になります。もしプロテインが苦手な場合は、卵でも代用できます。卵1個には、およそ6g前後のタンパク質が含まれています。毎日3個以上食べられれば、それだけでも大きな助けになります。

大切なのは、完璧を目指すことではありません。

  • プロテインを使う
  • 卵を増やす

どちらか一つでも取り入れれば、タンパク質不足は確実に改善します。そして、この土台があってはじめて、ビタミンEは「摂っている」から「働いている」状態になります。タンパク質が満たされていない体では、どれだけビタミンEを摂っても、本来の力を発揮できません。

だからこそ、ビタミンEの前に、まずタンパク質。これが分子栄養学の基本です。

STEP2|ビタミンEは「毎日、安定して摂る」

分子栄養学や藤川理論で、ビタミンEの目安としてよく使われる量は、400IU前後/日です。まず大切なのは、毎日、淡々と続けること。ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、「まとめて飲む」「気が向いたときだけ飲む」という摂り方では、体の中で安定して働きにくくなります。

おすすめのタイミングは朝の食後です。ここで、もう一つ重要なポイントがあります。それが鉄との飲み合わせです。鉄は酸化を促しやすい性質を持つため、ビタミンEとは同時に摂らない方が望ましいとされています。
実践しやすい目安としては、

  • ビタミンE:朝
  • 鉄:夕方以降

と、8時間ほど間隔をあける方法です。

STEP3|ビタミンEの選び方と量のコントロール

ビタミンEの「選び方」個人的に使いやすく、品質面でも安心しやすい製品として、NOW Foods ビタミンE 400IUはよく知られています。

ただし、良い製品は他にも多くあります。メーカー名にこだわりすぎる必要はありません。それよりも大切なのは、天然型かどうかです。ラベル表示で、

  • d-α(d-alpha)トコフェロール → 天然型
  • dl-α(dl-alpha)トコフェロール → 合成型

この違いを覚えておくと、選びやすくなります。量についての考え方(ここが重要)400IUは、あくまでベースとなる最低限の量です。体調や目的に応じて、800IU〜1600IU程度まで増やしても問題ないとされるケースもあります。

ただし、ここで大切な注意点があります。ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、ビタミンCやビタミンBのように「おおらかに、どれだけ飲んでも大丈夫」という性質ではありません。
そのため、

  • まずは400IUから始める
  • お腹の調子や体感を見ながら調整する
  • 違和感があれば無理に増やさない

このように、体の反応を見ながら使う意識が大切です。食品で摂ってもいいの???ビタミンEは、量だけを追いかけるサプリではありません。ただ一方で、食品だけで必要量を満たすのは、現実的ではないという側面もあります。

たとえば、ビタミンEが多いことで知られるナッツ類でも、400IU前後を食品だけで摂ろうとすると、アーモンドなら数百グラム以上が必要になります。毎日それだけの量を食べ続けるのは、カロリーや消化の面から見ても、簡単ではありません。

だからこそ分子栄養学では、「食事を大切にしたうえで、足りない分を補う」という考え方を取ります。正しい量を、正しいタイミングで、毎日安定して使うこと。それが、若さ・アンチエイジング・美容を内側から支える、現実的で続けやすいビタミンEの使い方です。

美容・アンチエイジングへの好影響

ビタミンEが安定して体の中で働き始めると、次のような変化を感じる方が増えてきます。

  • 肌の乾燥が落ち着きやすくなる
  • 血色が整い、顔色が安定する
  • 疲れが表情に出にくくなる
  • 髪や爪のツヤが持続しやすくなる

これらは、「美容成分が効いた」結果ではありません。ビタミンEによって、細胞膜や血管が酸化から守られ、エネルギー(ATP)が無駄なく、安定して使われる状態に近づいた結果として、表に現れてくる変化です。

分子栄養学では、美容とは「何かを足すこと」ではなく、壊れにくい状態を保つことだと考えます。肌も、血色も、髪も、すべては細胞が静かに守られているかどうかの反映。健康と美容は別物ではありません。

同じ仕組みが、内側では「健康」として、外側では「若さ」として表れているだけなのです。

動画で理解を深めたい方へ

ビタミンEをなぜメガ量で考えるのか。

理屈と感覚を同時に理解したい方は、こちらも参考になります。ビタミンEを本質的に理解できる素晴らしい動画でした。

文章だけでは掴みにくい

分子栄養学の考え方が、かなり整理されます。

筋トレや運動と藤川理論、そしてビタミンEの関係性

藤川理論は、「まずタンパク質を前提に体を整える」という考え方を軸にしています。タンパク質は筋肉の材料であるだけでなく、エネルギー代謝に関わる酵素やホルモンの材料でもあります。この前提が整っていることが、運動や筋トレと藤川理論が噛み合う大きな理由です。

筋トレや運動では、体の中でATPというエネルギーが大量に使われます。トレーニングの質や、その後の回復は、「どれだけATPが作れて、使えているか」に大きく左右されます。

エネルギー代謝と回復を支えるビタミンEの働き

ここで関わってくるのがビタミンEです。ビタミンEは補酵素として、ATPを生み出す過程を支えています。ビタミンEが不足していると、材料はそろっていてもATPが作られにくくなり、結果としてトレーニングの効率や回復の実感に差が出やすくなります。

そのため、ビタミンEが整っていることは、筋トレを一時的な消耗で終わらせず、安定して積み重ねていくための土台の一つだと考えられます。

筋トレを「消耗」から「積み上げ」に変える栄養アプローチ

もちろん、運動や筋トレを有利に進めるためには、ビタミンEだけで完結するわけではありません。鉄・ビタミンA・B群・C・マグネシウム・ビタミンDなど、ATPを作り、使うために関わる他の栄養素がそろってこそ、エネルギーの流れはスムーズになります。

私どもがパーソナルジムとして藤川理論やビタミンEの話を大切にしているのは、特定の栄養素を強調したいからではありません。運動や筋トレという行為を、無理なく、安全に、そして長く続けてもらうためです。タンパク質を前提に体を整え、ATPが回る環境をつくり、そのうえでトレーニングを行う。この順番がそろってこそ、筋トレは「消耗するもの」ではなく、「積み上がるもの」へと変わっていきます。

追い打ち漫画でビタミンEをさらに理解する!

ビタミンEは「若さを守る設計図」

ビタミンEは、何かを劇的に変える栄養素ではありません。むしろその役割は、変わらない状態を、静かに守り続けることにあります。私たちの体は、呼吸をし、考え、動くだけで、毎日少しずつ酸化し、消耗しています。

その流れを止めず、必要以上に加速させないために存在しているのが、ビタミンEです。十分な量のタンパク質をとり、ATPというエネルギーが作られても、「守り」がなければ、それらは長く使えません。

ビタミンEは、細胞を守り、血流を保ち、他のビタミンの働きすら支える“縁の下の主役”で

す。若さとは、足し算ではなく、失われない設計のこと。アンチエイジングとは、無理に抗うことではなく、静かに守り続けること。

まずは、十分な量のタンパク質を摂る事。その上で、ビタミンEを毎日、安定して摂る事。それだけで、体の内側では確実に「若さを保つ流れ」が動き始めます。完璧である必要はありません。続けられることこそが、一番のアンチエイジングです。

関連ページ:【分子栄養学と藤川理論】タンパク質とサプリメントで健康を最大化する方法!

関連ページ:新ATPセットにマグネシウム追加|メガビタミン健康法での意味とは

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