
「寝ても疲れが取れない」
そう感じて、日々の忙しさのせいにしていませんか。
「昔より回復が遅い気がする」
肌のくすみも気になりはじめ、年齢のせいだと諦めていませんか。
しかし、分子栄養学の視点で見ると、その不調の多くは努力不足ではありません。実は、栄養の使い方のズレによって起きているケースが非常に多いのです。
その中でも、「摂っているつもり」で見落とされやすい栄養素。それが ビタミンB群です。
目次
まずは、ざっくり漫画でビタミンBを解説!

「ビタミンB不足」の原因とエネルギー代謝の鉄則
ビタミンB群は、食べた栄養をエネルギー(ATP)に変えるために不可欠な補酵素です。これを車に例えると、以下のような関係になります。
- タンパク質 = 材料(エンジン本体)
- ビタミンB = エンジンオイル
いくら良い材料を入れても、オイルが不足していればエンジンは回りません。しかし、多くの現代人はこのオイルが枯渇しています。それには以下の明確な理由があります。
- 水溶性で体に貯めておけない
- ストレス・飲酒・糖質摂取で大量に消費される
- 加齢とともに吸収効率が低下する
「普通に食事している」「サプリを少量飲んでいる」という状態では、分子栄養学的には圧倒的に不足していることがほとんどです。だからこそ、藤川理論ではビタミンBは「メガ量」で補って初めて意味を持つと考えます。

プロテイン活用で「タンパク質の土台」を作る
ビタミンBを効かせるためにも、見落としてはいけない大前提があります。それが「タンパク質をしっかり摂ること」です。
分子栄養学の基本は、まず材料を満たすこと。目安は「体重1kgあたり1g以上のタンパク質」です(例:体重50kgの人なら1日50g)しかし、この量を毎日食事だけで満たすのは簡単ではありません。
そこで役立つのがプロテインの活用です。コンビニ等で手に入るタンパク質15g〜20g入りのプロテイン飲料を、できれば1日2回摂取してみてください。それだけで不足分はかなり補われ、エネルギーづくりの前提条件が整います。
「タンパク質が先、ビタミンBは後」が正しい順番
材料が満たされ、エンジンがかかる状態になってはじめて、ビタミンBの効果は一気に高まります。
「タンパク質で土台を整え、ビタミンBで変換を回す」
この順番を守ることこそが、分子栄養学の基本であり、効率よくエネルギーを生み出すための鍵となります。
ATP(アデノシン三リン酸)って何なのか知ろう!
ここまで何度か出てきた「ATP」
分子栄養学ではとても大切な言葉ですが、正直、聞いただけではピンと来ないかもしれません。ATPとは、ひと言でいえば体の中で使われる「エネルギーの通貨」です。
私たちは、動く、考える、回復する、体温を保つ、肌や髪をつくり替える…こうしたすべての活動を、ATPというエネルギーを使って行っています。
どれだけ栄養を摂っても、体の中にATPがなければ、実際に使うことはできません。栄養が「材料」だとすれば、ATPは実際に支払いに使える「お金」のような存在なのです。

食べただけでは増えない? 栄養をATPに変える仕組み
ここで大切なのは、ATPは食べただけで自動的に増えるものではないという点です。
糖質・脂質・タンパク質といった栄養は、ビタミンやミネラルの力を借りてはじめてATPへと変換されます。つまり、「材料」と「変換役」がそろって、はじめてエネルギーになるのです。どこかが欠けると、ATPは不足してしまいます。
その結果として現れるのが、疲れが抜けない、回復が遅い、集中力が続かない、肌や髪の元気が落ちるといった「なんとなく不調」です。
不調の根本原因はATP不足:解決のための正しい「順番」
分子栄養学や藤川理論が目指しているのは、表面的な症状を抑えることではありません。ATPが安定して作られ、使われ続ける体の状態を整えることです。
そのために必要な手順が、以下の通りです。
- まずタンパク質を満たす
- 次にビタミンBなどの栄養を使える量で補う
この順番を守ることではじめて、材料がエネルギー(ATP)へとスムーズに変換され、体を根本から立て直すことができるのです。
分子栄養学とメガビタミンにおけるビタミンB
分子栄養学において、ビタミンB群は「エネルギー(ATP)を生み出す中枢」とも言える存在です。
食事で摂った栄養をただの「摂取」で終わらせず、私たちが実際に活動するためのエネルギーへ変換する。その工程のほぼすべてに、ビタミンB群が関わっています。

➀体の内側での働き
糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変えるだけでなく、エネルギー工場である「ミトコンドリア」の働きを潤滑にします。さらに、神経伝達を安定させることで、集中力や気分のコントロールも支えています。
②見た目への影響
ビタミンB群は、美容面でも非常に重要です。皮膚や粘膜、髪の毛など、代謝(生まれ変わり)が早い組織ほど、このビタミンの影響を強く受けます。
不足するとターンオーバーが乱れ、以下のような不調が現れやすくなります。
- 慢性的な疲労感
- 寝ても回復しない
- 肌のハリ・ツヤの低下
- 顔色が冴えず、疲れて見える
つまり「ビタミンB不足 = エネルギー不足 + 老化」です。
「年齢のせい?」「体質が変わった?」
そう感じる不調の多くは、実はビタミンB不足でエネルギー回路が回っていないだけかもしれません。
ビタミンBは、単なる元気の素ではありません。
体の内側から若々しさを支える、まさに「縁の下の主役」なのです。
【実践】メガビタミンBの取り入れ方

STEP1|まずはタンパク質
前提体重1kgあたり1gのタンパク質。肉・卵・プロテインを活用。これがない状態でビタミンBを摂っても、効果は出ません。
STEP2|ビタミンBは「まとめて」ではなく「継続」
目安:・ビタミンB50 を1日2回
ポイントは、使える量を、「少量を気休めで」ではなく、毎日、きちんと役割を果たす量を続けることです。ビタミンBは水溶性ビタミンのため、体内に長くとどめておくことができません。朝にまとめて摂っても、時間が経つと体の中から抜けてしまいます。そのため、1日を通して使える状態をつくるという意
味でも、分けて摂ることが大切になります。また、ビタミンBは代謝や神経の働きを活発にする性質があるため、夜に摂ると眠りづらくなることがあるとも言われています。藤川徳美先生の書籍でも、ビタミンBは夕方(5時頃)までに飲み終えることがすすめられています。こうした理由から、おすすめの摂取タイミングは「朝」と「夕方」です。
・朝:1日の代謝とエネルギーづくりのため
・夕方:日中に消耗した分を補うため
水溶性であることを考えると、朝だけでは時間が空きすぎてしまうため、朝夕の2回に分ける形が、現実的で続けやすいといえます。サプリメントとしては、NOW Foods の B-50 がよく知られており、Amazonなどの通販サイトで購入可能です。
もちろん、ビタミンBサプリメントは他にも質の良い製品が数多くあります。メーカーや体感には個人差もありますので、いくつか試しながら、自分に合うものを見つけていくのも、分子栄養学の楽しみのひとつだと思います。
STEP3|よくあるNG
食事だけで足りていると思う1日1錠で安心するタンパク質不足のまま続けるこれでは「飲んでいるのに変わらない」状態になります。
動画でビタミンBの理解を深めたい方へ
ビタミンBをなぜメガ量で摂るのか。理屈と感覚を同時に理解したい方は、こちらも参考になります。とても素晴らしい動画でした。
追い打ち漫画でビタミンBをさらに理解する!

ビタミンBは、食べた物を「動く力」に変えるスイッチ
ビタミンBは、疲労を一時的にごまかす栄養ではなく、体を動かすための変換力を支える存在です。どれだけ食事に気を配っても、タンパク質や糖質をエネルギーに変えるビタミンBが不足していれば、体は本来の力を発揮できません。

「寝ても疲れが残る」「肌の調子が安定しない」といった感覚は、年齢ではなく、変換が追いついていないサインであることも多いのです。そして何より大切なのは、一度にたくさん摂ることより、こつこつ毎日続けること。ビタミンBは水溶性で消耗が早いため、気が向いたときだけでは体の状態は変わりません。
タンパク質を土台に、使える量を、切らさず補う。その小さな積み重ねが、エネルギーの流れを安定させ、疲労も集中力も、美容も、少しずつ底上げしていきます。
完璧を目指す必要はありません。まずは今日、そして明日。続けることそのものが、体を変える力になるのです。
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