筋トレは、痩せるためやダイエット後のリバウンド対策にとても効果的です。しかし、なかには、筋トレをしても、なかなか効果がでないという方もいると思います。
今回は、筋トレをしているのに痩せない原因、痩せる人と痩せない人の違いなどを解説していきます。
痩せない原因は?
筋トレはやればやるほど痩せると思い、やみくもに回数や頻度を増やしてしまう
筋トレは、筋肉を付け、基礎代謝を上げることが目的です。痩せるために必要な正しい筋トレを行なうことがもっとも重要です。
筋肉が増えれば、その筋肉を動かすためにカロリーを消費するので、結果として痩せます。だからと言って、やみくもに筋トレの回数を増やせばいいかというとそうではありません。
筋トレの基本は、トレーニングと休息です。つまり、毎日のように筋トレをするのではなく、筋トレをしたら、休息を入れることが重要です。また、適切な負荷で行うことも必要です。
間違った筋トレをしている
どの筋肉を鍛えるかによって、体は大きく変わります。部分的に鍛えるような種目は、継続できている時は良いのですが、筋トレをやめた場合、刺激量の減少に伴って筋肉は落ちていきます。
特定の筋肉を鍛える筋トレを行なうより、日常でもその筋肉を使えるような種目を選択すれば、筋トレをやめたとしても、筋力の減少は起こりにくくなります。結果として、リバウンドも起こりにくくなります。
目標が高すぎるためモチベーションが維持できない
「どのくらい体重を減らしたいですか?」という質問をすると、一番多いのが「10キロ」という答えです。この10キロというのは個人差がありますが、多くの場合、高すぎる目標設定になってしまっています。
人間は、2キロの体脂肪が減れば、体型は結構変わります。あえて低めに設定し、少しずつ目標を上げることで、長期的なモチベーションの維持が期待できます。
食べすぎ、食事を摂る時間帯
筋トレをしているからといって、「どれだけ食べてもいい」というわけではありません。もちろん、食べ過ぎれば太りますし、深夜に食事を摂ると脂肪がつきやすくなります。
痩せるためには、食事内容の変化と食事を摂るタイミングが重要です。
筋トレで痩せる人と痩せない人の違いは?
ここでは、筋トレで痩せる人、痩せない人のそれぞれの特徴をご紹介します。
痩せる人の特徴
正しい筋トレは、筋肉を付けるためにとても重要です。痩せる人は、正しい筋トレを行なっているため、その結果が顕著に表れます。
正しい筋トレとは、下半身を中心とした筋トレです。下半身のどの部分かといいますと、股関節を中心としたお尻の筋肉です。このお尻の筋肉が使えるようになると、体幹部の筋肉も連動して強化されます。
連動するということは、全身に刺激が加わり、その結果、全身がバランス良く鍛えられます。機能的に体を動かすことで、日常生活が筋トレになり、より痩せやすくなります。
食事も、普段から糖質の過剰摂取に注意をしながら、「朝、糖質中心。昼以降、たんぱく質中心」といった無理のない食生活を行っています。
痩せない人の特徴
部分的な筋トレ(ももの前や胸、腕など)で、筋肥大を目的に行うことが中心になっているので、体は大きくなる傾向にあります(筋肉は脂肪より重いため結果として体重は増えます)。日常動作にない動きも多いため、トレーニング時だけの運動になってしまいがちです。
その結果、運動量が少ないということになってしまいます。また、糖質カットなどの偏った食事や、量を減らすだけで食べ物の中身が変わらないといった食生活を行っているとなかなか痩せません。
効果的に筋トレで痩せるために
筋トレは、『無酸素運動』という運動の一種で、筋肉に強い刺激を与えるトレーニングです。おもに、体内にある糖質をエネルギー源として、体を動かして筋肉量を増やすことで、何もしなくてもカロリーが消費される基礎代謝の向上が狙え、太りにくく痩せやすい体質に変化させていきます。
筋トレだけでも体重を落とすことは可能ですが、『有酸素運動』と組み合わせることで、より高い効果を得ることができます。筋トレ後に有酸素運動を行うのが、脂肪燃焼においてもっとも効果的です。
その理由としては、筋トレ後に分泌される成長ホルモンの働きにより、脂肪分解酵素の量が増加し、中性脂肪を遊離脂肪酸へと分解します。脂肪は分解されて、脂肪酸になると燃焼されやすくなるので、このタイミングで有酸素運動を行うことで脂肪の燃焼効率が抜群に高まります。
また、筋トレを毎日行うのはNGと言われますが、それは超回復とよばれる現象に関係します。
筋肉は、トレーニングで受けたダメージによって損傷します。その後、適切な休養と栄養補給を行うとトレーニングをする前よりも筋肉を増やして戻そうとする『超回復』が起きます。この超回復による筋肉の修復は、およそ48~72時間。筋トレで筋肉を刺激した翌日に同じ部位を鍛えてしまうと、超回復が間に合わず、筋肉量が減少してしまいます。
そのため、筋トレを毎日行うのは良くないと言われているのです。鍛えた部位を一日~二日は休めて、別の部位を鍛えることを心掛ければ、毎日筋トレを行っても問題ありません。
まとめ
- 筋トレで、優先して行なうのは下半身。 お尻と体幹部を主体に行うことで、全身を刺激する。
- 正しい筋トレを行えば、日常生活が立派な筋トレになり、太りにくく痩せやすい体になる。
- 有酸素運動と組み合わせることで、効率を上げる。
- 痩せるために、食事の摂り方に注意する。量ではなく、内容の変化 。
以上のポイントを押さえて、筋トレを行えば、効果的に痩せることが可能です。また、筋トレの効果は筋肉だけでなく、「骨や内臓の強化」「肌がきれいになる」「髪にツヤが出る」などの効果も期待できます。