
パーソナルトレーニングジムは、料金設定によって大きく「低価格帯」「中価格帯」「高価格帯」の3つに分かれます。それぞれの価格帯には明確な違いがあり、どのジムを選ぶかによってサービスの内容や結果にも違いが出てきます。
では、早速それぞれの価格帯について詳しく見ていきましょう。これから述べることはあくまで個人の感想でもあります。
しかし、パーソナルジムを20年以上継続している者の経験談でもあるので、参考になれば幸いです。
低価格帯の金額説明

低価格帯のパーソナルジムは、月額1万円~3万円程度の範囲が一般的です(1回の指導料金ではございません。月額おおよそかかる金額になります)
この価格帯の特徴は、
- 短時間のトレーニング(30分~45分)
- トレーナー1人が複数人を見るセミパーソナル型
- トレーナーの経験が浅いことがある
- 店舗が古い、あるいは少し汚い(高価格帯ではまずないです)
- パーソナルトレーナーの自信のなさ
- 賃料の安い地域(それでも高価格帯で行っている施設はありますが・・)
といった点です。
「とにかく安くパーソナルトレーニングを受けたい!」という人には向いています。
しかし、トレーナーの質にばらつきがあるのが最大の弱点です。極端な場合、パーソナルトレーナーのプロ意識が低く一回のパーソナルトレーニングがデザインされていないケースがあります(プロ意識の高い方もいます)。それを、不快に思わず、「安いのだから仕様がない」と思えるのなら大丈夫です。
そして、トレーニングのクオリティーを求めたり、おもてなしを求めたりする人には不向きかもしれません。
だけど、価格が安いのは魅力でもあります。だってお財布にやさしいですから。それらの理由で長く続けられるかもしれませんし。少しくらいトレーングの質が良くなくたって、「安いのだから仕様がない」と思えるかもしれませんし。
そこで、提案なのですが、価格帯の低いパーソナルジムを探すときはそれなりの数の体験コースなどをお受けになるといいかもしれません。中には、低価格でもそれなりのクオリティーがあるジムもあるかもしれませんし、数を受けることで相性の合うパーソナルトレーナーと出会えるかもしれません。
やってはいけないことは、不満を感じ続けてトレーニングを続けることです。効果も出づらいし、信頼関係も作れないかもですし、その結果トレーニングの危険度も増すからです。
合わない場合は、無理をしないで違う施設を探しましょう。これは、どの価格帯でもいえることですが、特に低価格帯の料金体系では注意する点かもしれません。
中価格帯の金額説明

中価格帯のジムでは、月額3万円~8万円程度が一般的です。
低価格帯との大きな違いは、
- 完全マンツーマンの指導(室内貸し切りだったり)
- 1回のトレーニング時間が60分前後(90分もあり)
- 食事指導がセットになっていることが多い
- 経験豊富なトレーナーが在籍している(注意点はそうとも限らないかもです)
- マシーンが充実している
- 高価格帯に負けず劣らず実力のあるパーソナルトレーナーがいる(本当です)
- コンディショニングをセットでしてくれる
- パーソナルトレーナーのこだわりを感じる
- 歴史がある(全然ない場合もあります)
- 独自性を感じる(なぜかこの価格帯に様々な個性を感じます)
この価格帯になると、しっかりと結果を出せる環境が整ってきます。トレーナーが個々の体の状態や目標に合わせてメニューを作成し、食事面でもサポートしてくれるため、効果が出やすいのが特徴です。
また、なぜかこの価格帯はトレーナーの個性が豊です。安くもないわけですから、もちろんこだわりもあるので、そのような事になるのかもしれません。ある意味、この価格帯はパーソナルトレーニングの醍醐味を感じられる面白い価格帯化もしれません。
もちろん、その他の価格帯でも様々な個性の方がいると思うのですが、本当になぜかこの価格帯に個性があつまります。びっくりするくらいのピカ一のトレーナーと出会えるかもしれませんよ。
追記
そもそも、この価格帯はパーソナルトレーナー一生続けるぞ!!と強く思っている方が多いのでそうなるのでしょうね。個人的な意見ですが・・。当施設も、この価格帯に入ります。
高価格帯の金額説明

高価格帯のジムでは、月額10万円以上かかることが一般的です。
この価格帯の特徴としては、
- トップレベルのトレーナーが担当(そうとも限りません。それは、どの価格帯でも同じ)
- 個別に細かい分析を行い、トレーニングプランを作成(しっかりしている場合が多い)
- とにかくおしゃれ
- 良い香りがする(レモングラスが多いかも)
- 食事指導がかなり細かく、栄養士がつくことも
- トレーナーが担当ごとに異なることも(筋トレタント、ストレッチ担当とか)
- 受付に女性がいる
- 体験コースのクロージングが別の人(女性が多い)
- 人の出入りが少ない
- 芸能人が来ている
- サウナがあったりする
- 留守電がプロの方が吹き込んだ音声が流れる
- 音楽の音量が小さく小気味よく響く(スピーカーがいい)
- 初回はだいたいびびる
まず、最初に思うのはとにかく綺麗な施設が多いということ。掃除が行き届いているとかではなく、物理的に建物がきれいとか、そのような感じです。もちろん、高価格帯で清潔感を感じないとなればお話にならないかもしれません。
そして、良い香りがするところも多いです。個人的には、10くらいの施設しか行ったことはありませんが、それなりに共通していると思います。
それと、ロッカーが綺麗、マシーンが大きくて綺麗、各部屋おしゃれという特徴もあります。人によっては緊張するかもしれませんが、そのような方は別でも同じようなサービスを受けている場合が多くその点は大丈夫だと思います。
また、もちろんトレーニング内容にもこだわりがある場合が多いです。特に、データをしっかりとることが多いようです。納得しますものね。
何故、高価格帯になるのか

価格の違いは主に、場所が大きいと思います。もちろん、提供者の自信だけで高価格帯にすることも可能ですが、このようなケースはあまりないようです。
まずは、場所、場所、場所です。銀座とか青山とか・・・・・・です。
そして、トレーナーの質です。全てのトレーナーがレベルが高いかは疑問ですが、全てのトレーナーがしっかりとした訓練をうけていることは確かなことだと思います。その辺は、安心感がありますね。
また、食事指導なども別の担当者が行うなど細やかです。つまり、ジムの価格は「どれだけのサービスを受けるか」によって決まるというわけです。個人的な見解で行きますと、高価格帯のパーソナルジムは、安心感は抜群です。内容も良い施設が多いことと思います。
しかし、内容もさることながら、やはり高価格帯は、「安心を買う」のだと思います。そのような、基本前提の考え方があるのなら良い形で利用できることと思います。
独自でトレーニングした場合のコスト
「ジムに通わずに、自分でやればいいんじゃない?」と考える人もいるでしょう。独学でトレーニングする場合のコストを考えてみましょう。ジムに行く、家でやるなどとにかく独自でやる場合です。
必要なコスト
- ジムの月会費:5,000円~15,000円
- プロテインやサプリメント:5,000円~10,000円
- トレーニング機材(ダンベルやベンチなど):初期費用1万円~30万円(以上)
- トレーニング本・動画サービス:1,000円~5,000円
- トレーナーを雇わないことによる学習コストと試行錯誤のエネルギーの消費
これらを考えると、自己流でトレーニングしても 年間で10万円~20万円程度のコストがかかることがわかります。
しかし、問題は効果的なトレーニングができるかという点です。効果が出なければ、結局お金と時間を無駄にすることになります。
それと、安全面。お分かりかと思いますが、独自トレーニングは怪我をしやすいです。当施設にも、独自トレーニングを行って怪我をしたからパーソナルトレーニングに切り替えたという人が何人もいます。
やはり、独自トレーニングは結構危ないのです。
パーソナルトレーニングジムの価値とは?個人的見解!

自己流でトレーニングをしても、正しいフォームがわからなかったり、モチベーションが続かなかったりすることが多いです。
実際、ジムに入会しても 3ヶ月以内に辞めてしまう人が約50% というデータもあります。自己流が悪いわけではありません。でも、やはりトレーニングって最初は敷居が高いのかもしれません。
だって、重たいものを持ったりとか特殊な格好をしたりとか、こんなの学生時代にしごかれたりした経験がない方だと難しいのかもしれません。
一方、パーソナルトレーニングを受けた場合

- 90%以上の人が3ヶ月以上継続できる
- 目標体重や体型を達成する確率が格段に上がる
- 正しい知識が身につくのでリバウンドしにくい
- 健康的な生活習慣が身につく
- トレーニングのやり方を覚える
- 会話ができる(特に運動中は脳がいい感じで活性化しているために話が弾むし、精神的にも元気になります。これは価値ですね。)
- やる気がでる(トレーニング中に励まされまくるとのってきます)
- 情報収集ができる(運動や栄養のことは話題豊富です)
- 話を聞いてもらえる
パーソナルトレーニングジムは 「成功率を買う」 という考え方が重要です。自己流で頑張っても結果が出なければ、結局お金も時間も無駄になってしまいます。正しい方法で確実に結果を出すために、パーソナルトレーニングジムは費用対効果が高い自己投資となります。
それと、「ととのう」のです。最近は、サウナで有名な「ととのう」ですが、パーソナルトレーニングもととのうのです。トレーナーが一つのセッションをデザインして気持ちと時間を投入して、1セッションという物語が完結する。帰る際は、だいたいの方が来た時より元気になって帰っていくものです。その効果が絶大です。
さらに、トレーニングを通じて得られる知識や習慣は一生ものです。適切なトレーニングを受けることで、将来的に医療費の削減や、健康寿命の延伸にもつながります。
このように考えると、パーソナルトレーニングの費用は決して高いものではなく、むしろ 未来の自分への投資 だと言えるでしょう。自己投資と考えられる人は、料金は安いと感じるのかもしれません。
その反面、平面的に自己流トレーニングと比べてしまうと高いと感じるのかもしれません。結局は、考え方次第ということになりますが、おおむね物事ってそのような世界の中で展開していますよね。
かなり、個人的意見を連発してしまったかもしれませんが、それなりに的中している部分もあるかもしれませんのでご参考になればこれほど嬉しいことはありません。
最後に、なにかの格言みたいなものに、人生で3つの職業の良い出会いが人生を変えるといったような話を聞いたことがあるので紹介します。
- 医者
- 弁護士
- パーソナルトレーナー
GOOD LUCK
