パーソナルトレーニングで効果的に成果をだすためにも、トレーニングはトレーナー次第で、結果を大きく左右します。
できるだけ優秀なパーソナルトレーナーを選べるよう、今回は選んではいけないダメなパーソナルトレーナーの特徴、優秀なパーソナルトレーナーの見分け方をご紹介します。
ダメなパーソナルトレーナーにありがちな特徴
コミュニケーション能力が低い
パーソナルトレーナーは「接客業」ですので、コミュニケーション能力は重要です。コミュニケーション能力が低いと、トレーニング方法の説明もわかりにくくなってしまいます。
メニューの内容そのものの質は良くても、その仕組みや、やり方をうまく説明できないと、お客さまは効果的にメニューを実施できず、効果もでにくくなります。
また、話す能力だけでなく「聞く能力」も、コミュニケーション能力に含まれる重要な要素です。
聞く能力が弱いパーソナルトレーナーは、適切なカウンセリングを実施して、お客さまのニーズを聞き出したり、モチベーションを管理したりできなくなってしまいます。その結果、お客さまの体の特徴や、コンディションに合った適切なメニューを組めなくなってしまいます。
トレーナーの体つき
トレーナーの体つきは、お客さまに与える第一印象に影響を与える大きな要素です。
トレーナー自身が、自分のトレーニングがおろそかになってしまい、体がたるんでいては、「ダメなパーソナルトレーナー」と見られても仕方がありません。とは言っても、ムキムキである必要もまったくなく、痩せすぎず、太り過ぎずといったバランスの良い体型であれば、特に問題ありません。
知識が少ない
自分のカンや経験などにばかり頼っていて、勉強がおろそかになり、知識が不足している人もダメなパーソナルトレーナーです。
パーソナルトレーナーに必要な知識は多岐にわたります。人体の仕組みについては、常に研究が進められているので、最新の研究などの情報にも精通している必要があります。
また、食事や栄養素についても、流行りでコロコロ変わるようでは問題があります。正しい知識をピンポイントで提供でき、お客さまに利益のある新しい情報を提供してくれるパーソナルトレーナーを選びましょう。
記録をしない
「あれ?前回、何やりましたっけ」
このようなことを言いだすトレーナーも、当然ダメなトレーナーです。まさかとは思いますが、意外といるのです。
優秀なパーソナルトレーナーであれば、毎回のトレーニング内容を記録し次回のトレーニングの準備を行います。何の準備もせずにトレーニングに取り組むようなパーソナルトレーナーの場合、目標を達成することは難しいです。
押しつけのトレーニングになっている
人それぞれ目的・目標は違います。ダイエット、筋力アップ、姿勢改善などなど・・・。通常であれば、その目的・目標に沿ったトレーニングを組み立てますが、パーソナルトレーナー自身が信仰するトレーニングを延々と繰り返すこともよくあります。
たとえば、ダイエットしてほっそりスリムになりたいのに、「代謝を上げるには筋肉量を増やすことです!」と言って、高重量を扱ったトレーニングをやらされ、気がつけば筋肉ムキムキになって、逆に体が大きくなってしまうということもあります。
しっかり、目的・目標を理解して、指導してくれるパーソナルトレーナーを選びましょう。
優秀なパーソナルトレーナーの見分け方
パーソナルトレーナーで大切なことは、お客さまに満足していただけることや不快にさせないことです。
人間性
◎見た目
人は、第一印象で9割決まると言われています。この第一印象は、会った瞬間、たった1秒で決まってしまいます。
パーソナルトレーナーは、個室で会員さまと接する職業です。「笑顔」「清潔感」「姿勢」といったポイントは、確実に押さえておきたいところです。
◎声
柔らかい口調や親しみやすい話し方は、会員さまの緊張を解くのにも重要です。
会員さまが、初めてパーソナルトレーニングジムに来店した際、多くの場合は緊張しています。そこで、トレーナー側が、初対面でいきなり低い声で挨拶したら、お客さまはとても怖く感じると思います。
お客さまを安心させるようなトーンとテンポで、好印象を与えられることも大切です。
◎言葉使い
パーソナルトレーナーは接客業です。お客さまに対して、ていねいな言葉遣いができているか? フレンドリーすぎても良くありませんが、安心して話ができることも大切です。敬語が使えないのは、もちろん論外です。
トレーニングの説明や、体についての説明など、ポイントをわかりやすく解説してくれたり、優しい言葉をかけてくれたりなど、ターゲット層に合わせ、一定の距離感を保ちていねいな言葉が使えるトレーナーは間違いないです。
知識
体づくりの専門家である以上、体の知識が必要なのは言うまでもありません。実際にどんな知識が必要かというと、具体的に次のようなものがあげられます。
- 栄養
- 減量、増量方法
- 各部位のトレーニング知識
- 動作改善
- 競技別トレーニング
- 疾病改善
- ストレッチなどのケア、疲労回復の知識
- 目標設定などのコーチング知識
とはいえ、これはあくまで一例です。しかも、こうした理論は日々多くの研究が行われ、絶えず変化しています。
一時期は、ダイエットの王道とも言われた「糖質制限」も、最近では、その是非について、多くの論文が出ているのと同じです。
技術
技術というと、少し幅が広いかもしれませんが、人間的な魅力や、体づくりの知識もこの技術の一つになります。
それ以外に重要なのは、お客さまのメンタルをケアできる「カウンセリング」の技術です。ダイエットを途中で挫折しないよう、お客さまをうまく導く必要があります。
お客さまの体の状態は、一人ひとりまったく違います。それぞれの状態を把握し、瞬時に対応策を導きだせるかが、トレーナーの腕の見せどころです。
まとめ
ダメなパーソナルトレーナーの特徴、優秀なパーソナルトレーナーの見分け方について紹介してきました。
パーソナルトレーナーのなかには、見よう見まねで知識も技術もないパーソナルトレーナーが存在します。パーソナルトレーニングにおいて、パーソナルトレーナーの質は重要なポイントです。
目標を達成するか否かを左右する大きなポイントですので、失敗しないためにも、優秀なパーソナルトレーナーの元でトレーニングを行うようにしましょう。