
お尻はさまざまな筋肉で構成されております。
そのため、使い方などの影響でバランスが狂っても痛みが発生しますし、打撲などで筋肉に傷がついても痛みが発生します。
また、座骨神経痛など、神経系も影響しますので痛くなる要素は多く持ち合わせているといえます。
今回は、そのお尻の筋肉が痛くなった時の対処法を簡単に説明したいと思います。
お尻の筋肉の概要
お尻の筋肉は、その奥に人体で最大の関節の股関節があります。
それを動かすわけですから、とても強く、そして多くの筋肉で構成されています。
表面から、大殿筋・中臀筋・小殿筋。そして、主に股関節の外旋作用をもたらす、深層外旋六筋などで構成されています。
これらの筋肉が協力して、強い力を発揮したり繊細な動きをしたり、さまざまな動きを可能にしています。
下記の情報も参考に!
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◆『知っているようで知らない、お尻の筋肉の名前をポイント解説!!』>>

お尻の筋肉が痛くなる原因
お尻の筋肉は、筋肉だけでも多くありますし、奥に股関節、坐骨神経などの神経系もありますので痛くなる原因はさまざまです。
すべてを説明できるものではありませんが、お尻の筋肉が痛くなる大きな原因を説明させていただきます。
外傷による原因
お尻の筋肉は、動かすことだけが目的ではありません。
お尻は、骨盤(股関節含む)を保護するという重要な役割もあります。
例えば、尻もちをついたときにお尻の筋肉がなかったら、ダイレクトに骨盤にダメージを与えてしまいます。
そのように「保護」するという大事な役割があるのです。
保護するわけですから、その際はお尻の筋肉がダメージを受けることになります。
そのように、外傷による痛みの原因があります。

循環による原因
これはわかりやすくいうと、運動不足による原因です。
肩こりで考えてもらうとわかりやすいですが、運動不足が肩こりにもたらす影響は大きいです。
そのように、お尻も運動不足により、筋肉自体が固くなり痛みにつながることはあります。
ただ、お尻は歩けば使うので、肩こりよりは起こりづらいと考えられます。
運動不足は、循環不足につながるので歩くだけでもいいので日頃から体は動かしておきたいものです。

神経による原因
座骨神経痛でお尻あたりに痛みがでることは多々あります。
重く響くような痛みが数日続くようならば、然るべき医療機関に相談することをおすすめいたします。
原因が複合するケース
たとえば、上記の原因に照らし合わせると、転ぶなどして外傷によりお尻に痛みがでると、痛いので運動は少なくなるはずです(もちろん、初期段階は、安静なので仕方がないことです)。
そして、循環が普段より悪くなり筋肉を硬直させてさらに痛みが増し、その結果さまざまな筋肉のバランスがくずれて神経系にも影響がでて座骨神経痛になる。
というように、原因が複合的になることもあります。 これが原因としては多いと考えられます。

お尻が痛い時にできること 対処法
外傷による痛みの場合は、たとえば、腫れたり腫れていなくても触るだけで痛いとか、そのようなときは安静にすることがまずは重要です。
動かすことにより症状が改善することもあるかもしれませんが、動かすことによりひどくなってしまうかもしれないので、外傷の場合は安静が基本です。
効果的に動かす
外傷ではなく、慢性的にお尻が痛いときなどで、一番おすすめなのは効果的に動かすことです。
お尻の筋肉は、股関節や様々な筋肉で成り立っているので、循環を必要としています。
歩くだけでも、効果的ですので、痛みのでない範囲を探りながら行うと効果的です。
運動のなかで、特におすすめなのはスクワットになります。
スクワットと聞くと、重たいものを持ち上げることを連想されるかもしれませんが、自分の体重だけでも充分に効果が期待できます。
スクワットは、フォームが大切になりますので、専門家の指導のもとに行うことをおすすめいたしますが、下部に動画においても説明しておりますので参考にしてください。

マッサージなどで循環を促す
お尻を触ったり押したりしても大丈夫ということを確認できたら、マッサージや針治療なども有効です。
最近では、テニスボールを利用したりする筋膜マッサージなどもセルフでできますので、こちらも試してみるといいと思います。
マッサージ同様、ストレッチも効果的ですのでお試しください。
ストレッチ方法は下記を参考にしてください。
鎮痛剤などを利用する
あまりに痛みが激しいときは鎮痛剤を利用することもあります。
もちろん、医師の指導のもと行うようにしてください。
マグネシウム塗布と「藤川理論」
お尻が痛いときにマグネシウムを塗ることには、多くの効用があり、痛みの軽減に役立ちます。マグネシウムは約300種類もの酵素反応に関与し、筋肉の柔軟性を保ち、痛みの原因となるカルシウム沈着を防ぐ効果が期待されます。適切に使用すれば、局所的な痛みを根本から改善する手助けとなることが期待できます。
マグネシウムの基本的な役割
マグネシウムは、約300種類の酵素反応に関与する重要なミネラルです。エネルギーの産生、神経伝達、筋肉の収縮と弛緩など、生命活動の根幹に関わっています。特に、筋肉の柔軟性を維持し、過緊張を緩和する役割が注目されています。

お尻の痛みに対する効用
お尻の痛みは、筋肉のこりや緊張、血流の滞り、またはカルシウム沈着による炎症などが原因で生じることがあります。これらに対して、マグネシウムは以下のような効能を発揮します。
1. 筋肉の柔軟性を向上
マグネシウムは筋肉の弛緩に関与し、緊張した筋肉を和らげる効果があります。お尻の痛みは、臀部筋肉の過緊張が原因の場合が多く、マグネシウムを塗ることで筋肉をほぐし、痛みを緩和できます。
2. カルシウム沈着の解消
藤川先生が指摘するように、現代人はカルシウム過多の傾向があります。カルシウムが筋肉や軟組織に沈着すると、痛みや炎症を引き起こすことがあります。マグネシウムはカルシウムの代謝を助け、不要な沈着を防ぎます。外用として塗布することで、局所的なカルシウムバランスを調整し、痛みの改善につながります。
3. 血流促進
マグネシウムは血管の弾力性を高め、血流を改善します。お尻の痛みが血行不良に起因している場合、マグネシウムを塗ることで血液循環が促進され、酸素や栄養素の供給が改善されます。
藤川徳美先生の理論と実践
「藤川理論」や「メガビタミン」で有名な藤川徳美先生は、マグネシウムを現代人の不足しがちな栄養素として重視しています。特に、食事やサプリメントだけでなく、経皮吸収(皮膚から吸収)というアプローチを推奨しています。お尻のような局所的な痛みに対しては、マグネシウムオイルやクリームを直接塗布することで、効率的に効果を得られます。
経皮吸収のメリット
- 消化器系を経由しないため、胃腸への負担が少ない。
- 痛みのある部位に直接アプローチ可能。
- 短時間で効果を実感しやすい。
使用方法
- マグネシウムオイルまたはマグネシウムバーム:市販のマグネシウム製品を使用します。
- 塗布部位:お尻の痛みを感じる部分、特に臀筋や坐骨周辺を中心に塗ります。
- マッサージ:塗布後、軽くマッサージして塗り込むことで吸収を促進します。
- 頻度:1日に1~5回を目安に塗布します。
※藤川先生も書籍で紹介していますが、「赤いにがり」というマグネシウムほぼ100%に近い商品もおすすめです。コストパフォーマンスにも優れていて、飲用もできます。通販サイトで購入可能です。

注意点
- 肌が敏感な人は、初めて使用する際にパッチテストを行うことが推奨されます。
- マグネシウム濃度が高い製品はピリピリとした刺激を感じることがあります。この場合は薄めて使用すると良いでしょう。また、それでも刺激を感じる方は水で洗い流せば速やかに刺激が減ることでしょう。
結論
マグネシウムを塗ることは、お尻の痛みの解消に対して効果的な自然療法です。筋肉の柔軟性を高め、カルシウムの沈着を解消し、血流を促進することで、痛みや不快感を和らげることが期待できます。藤川徳美先生の理論に基づくこのアプローチを取り入れることで、根本的な体質改善にもつながる可能性があります。
お尻をほぐすアイテム5選
お尻の筋肉を効果的にほぐすには、さまざまなアイテムを試すのも一つの方法です。以下では、より多様な方法でお尻のコリや緊張を解消できるアイテムを5つ紹介します。
1. ヒートパッド(温熱パッド)
温熱療法は、筋肉をリラックスさせ、血流を促進するのに非常に効果的です。ヒートパッドをお尻の痛みや張りのある部分に当てることで、筋肉の柔軟性を向上させ、ストレッチやマッサージの効果を高めることができます。特に寒い季節や慢性的な筋肉の緊張に悩む人におすすめです。電気式や使い捨てタイプなど、ライフスタイルに合わせて選べます。
2. お尻専用クッション(ドーナツ型クッション)
長時間座ることでお尻に負担がかかる場合、ドーナツ型のクッションが効果を発揮します。このクッションは臀部の圧力を分散させ、尾骨や坐骨神経の負担を軽減します。特に、座骨神経痛や痔の治療中でお尻の痛みがある場合に役立ちます。また、柔らかい素材で座り心地が良いため、長時間のデスクワークでも快適に過ごせます。
3. エクササイズバンド(トレーニング用ゴムバンド)
お尻をほぐすだけでなく、鍛えることもコリの解消につながります。エクササイズバンドは、大臀筋や中臀筋を刺激するエクササイズに最適です。軽い抵抗で筋肉を動かすことで、硬直を防ぎつつ血流を促進します。横歩きやスクワットなど、簡単な運動に取り入れることでお尻を効果的にケアできます。
4. ストレッチポール
ストレッチポールは、フォームローラーと似ていますが、より柔らかい素材で全身のストレッチや筋膜リリースに使えます。お尻を乗せて揺れたり、臀部の筋肉をゆっくり動かしたりすることで、緊張を和らげることができます。また、骨盤の歪みを整える効果も期待できるため、姿勢改善にもおすすめです。
5. マッサージチェア(ポータブルタイプ含む)
よりリラックスした環境でお尻のケアをしたい方には、マッサージチェアやポータブル型のマッサージクッションが便利です。お尻や腰、太もも周辺を重点的に揉みほぐすモードを搭載したものを選ぶと効果的です。ポータブルタイプならオフィスやリビングで手軽に使用でき、毎日のリカバリーに役立ちます。

お尻をほぐすためのアイテムは多種多様で、温熱療法や圧力分散、軽いトレーニングを取り入れる方法など、それぞれ特徴があります。ヒートパッドや専用クッションで日常的な負担を軽減しつつ、エクササイズバンドやストレッチポールで筋肉を動かすことも大切です。また、マッサージチェアなどのリラックスアイテムを活用すれば、手軽に筋肉をケアできます。自分のライフスタイルや痛みの原因に合わせて最適な方法を選び、健康的で柔軟なお尻を目指しましょう。
注意:外傷などで炎症がある恐れがある場合は、ほぐしたりすことで悪化する場合がありますのでご利用をお控えください。医師に相談することをおすすめします。
まとめ
ここまで、お尻が痛い時の対処法を説明してきましたが、やはり重要なことは循環です。
普段から体を動かす習慣のある人はそれだけ、お尻の筋肉が痛くなることも少ないといえるかもしれません。
痛くなったら、外傷でないことを確認してまずは運動を取り入れることをおすすめします。
参考となる動画を用意してありますので、無理のない範囲で取り入れてみてください。
※外傷か判断できない場合は、医師の判断を仰ぐことをおすすめいたします。
