体を鍛えたい、運動したいと思いジムを探す際、一番手軽に入会しやすいのがフィットネスジムです。
今回は、パーソナルトレーナーの目線から、フィットネスジムについて解説していきます。
フィットネスジムとは
フィットネスジムとは、トレーニングジム(筋力トレーニングや有酸素運動を目的としたマシンが設置されているエリア)に加えて、室内プールやスタジオなどの運動施設があり、利用者に対して、体力向上などのトレーニング機会を提供する場所です。
一人で黙々とトレーニングできるのはもちろん、エアロビクスやボクササイズなど、複数人で体験するプログラムも実施されており、楽しくトレーニングできるので、運動はつらいから苦手という方には最適です。
フィットネスジムのメリット
多様なマシンで効率的にトレーニングできる
さまざまなマシンが揃っており、さらには新しいマシンも順次導入されます。多様なマシンがあれば、自重トレーニングでは鍛えにくい部分も鍛えられ、自分の目的に合ったトレーニングが可能です。また、飽きずにトレーニングすることができます。
トレーナーに聞ける・相談できる
フィットネスジム初心者にとっては、トレーナーがいるということは重要で、安全かつ効果的なトレーニングの行い方、マシンの使い方など、指導も受けられます。トレーニングの悩みや疑問について、質問ができるのは大きなメリットになります。
バラエティに富んだプログラムが楽しめる
ヨガやピラティス、そのほかヒップホップなどのダンスまで、バラエティに富んだプログラムが体験でできるのはフィットネスジムの強みです。飽きにくく、楽しく体を鍛えることができます。
付帯施設が利用できる
シャワーはもちろん、フィットネスジムによってはサウナや大浴場などが無料で利用できます。また、ジムにもよりますが、スパ、エステ、カフェまで揃っているところもあり、リーズナブルに利用できる施設もあります。ジムの前後に食事を摂ったり、お風呂に入る頃もできるので、時間を効率的に使えます。
料金が手軽
パーソナルトレーニングジムなどに比べると、使用料金が安いです。また、民営や公営のフィットネスジムもあり、一般的に月会費を支払いますが、なかには都度払いに対応している場所もあるので、リフレッシュのために体を動かしたいという方にも最適です。
フィットネスジムのデメリット
混雑しているとマシンやスペースが使えない
人気のあるマシンなどは、どうしても順番待ちになります。ジムによっては、器具が少ないので、なかなか空かないものです。トレッドミルやパワーラックなどは、特に人気があり、かなりの時間待つこともあるので、思いどおりにトレーニングができないこともあります。
常に人の目がある
集中してトレーニングしようと決めていても、周囲の目線は気になるものです。
「現状を見られるのが恥ずかしい」「力んでいる姿を見られたくない」「扱う重量が軽い場合、恥ずかしい」など意識しすぎてしまうケースもあります。
利用者同士のトラブル
ジムには、たくさんの利用者がいます。なかには派閥みたいなものもあり、気持ちよく運動できないこともあります。最悪、トラブルに発展することもありますので、マナーやルールを守り、巻き込まれないようにしましょう。
フィットネスジムの効果的な活用法
筋トレ目的の場合
筋トレを目的にジムに通う場合、週二~三回の頻度でトレーニングを行うと、一番効果が期待できます。ただし、筋トレをして筋肉を増やすためには、「筋肉に負荷をかける→筋肉が修復されて大きくなる」という過程が必要なので、2~3日連続で同じ個所のトレーニングをすると筋トレの効果がうまくでない場合があるため、注意が必要です。
週三で筋トレをする時は、トレーニングのインターバル期間を1日~2日設けるのがお勧めです。たとえば、月曜日・水曜日・金曜日はトレーニングをして、火曜日・木曜日・土曜日・日曜日をインターバルとするのが理想的です。筋トレの内容は、有酸素運動(5〜10分)と、各部位の筋トレを毎回行うことをお勧めします。
ダイエットが目的の場合
ダイエット目的でジムに通う場合、週三~四回の頻度で通うのが理想的です。もちろん、時間的に通うのが難しい方もいらっしゃるかと思います。その場合は、一回のトレーニング量を増やすなどの工夫をするようにしましょう。
ダイエット目的でジムに通う際は、筋肉をつけるのか、脂肪を落とすのかでトレーニングのメニューも異なります。たとえば、筋肉をつけながらダイエットをするには、有酸素運動と筋トレを行うと効率的にダイエットできます。時間は、それぞれ30分ずつで、筋トレをしてから有酸素運動をすると、より効果的です。
また、脂肪を落とすダイエットをしたい場合も、有酸素運動と筋トレを30分ずつ行うのが理想的です。時間が取れない場合には、エアロバイクなどの有酸素運動を30分行うだけでも効果を期待できます。
フィットネスジムでは、一人でトレーニングを行う場合が多いので、挫折しやすい傾向があります。「自分の意志だけでは続けられない」という方は、友人と一緒に通うなどの対策が必要です。
また、ダイエットやボディメイクは、闇雲にトレーニングをすれば成果がでるものではありません。トレーニングメニューや時間、強度など、科学的根拠に基づいたプログラムを実践することが重要です。
まとめ
フィットネスジムは、体を鍛えたい・運動したい方にとって手軽に始められる施設で、さまざまなトレーニング機会を提供しています。多様なマシンやプログラム、付帯施設を利用できる一方で、混雑や人間関係のトラブルなど注意点もあります。
筋トレやダイエットの目的に応じて、週2~4回程度の適切な頻度とプログラムで利用することが効果的です。筋トレではインターバルを設け、有酸素運動を組み合わせると効果が向上します。
ダイエットでは筋トレと有酸素運動をバランスよく行い、科学的根拠に基づいたプログラムが成果を引き出します。目的に応じた活用法を知り、ジムを効果的に利用することで、健康的で理想的な体を目指しましょう。