足が細長く見えることは、多くの女性が目指す理想の体型ではないでしょうか。ではどうすればすらっとした下半身が実現するのかというと、普段使っている筋肉が表側か裏側かが重要になります。答えは、ズバリ「裏側の筋肉」になります。
今回は、表側を使うとどうなるのか、なぜ裏側を使うと足が細長くなるのか、裏側の筋肉の使い方をお伝えしていきます。
表側の筋肉を使うと足が太くなる!?
人間の筋肉は、当然のことながら、普段優先的に使っている筋肉をより発達させようとします。使用率の高い筋肉は、脳が必要と判断して刺激に耐えられるように強くするのです。
足の表側の筋肉は、「大腿四頭筋」という太ももの前の筋肉で、おもに日常生活動作での働きとしては、車で言う「ブレーキ」の役割を担います。たとえば歩く、走るの動作の際に止まるために働きます。
ちなみに、太ももの前は、筋肉自体が大きく発達しやすいため、多く使ってしまうと太くなります。また、太ももの前と連動して働く「ふくらはぎ」も、大きく発達する筋肉になります。
筋肉は、両側を同時に使うことができませんので、裏側の太ももの裏、お尻の筋肉が使えず筋肉量が減少して、お尻が垂れ下がります。すると、下半身全体が太くボテっとした体型になってしまいます。
なぜ裏側の筋肉を使うと足が細長く見える?
太もものの前とは反対に、太ももの裏からお尻を使って動作を行っている人は、お尻がヒップアップして、太ももの前とふくらはぎの筋肉が落ち(必要最低限は残ります)、足全体が細くなります。
太ももの裏とお尻の筋肉の役割としては、車で言う「アクセル」になります。たとえば、ランナーの体型を想像していただきたいのですが、足の筋肉はほっそりしていると思います。しかし、太ももの裏やお尻の筋肉は、非常に発達しています。(黒人のランナーがわかりやすいです)
これは、ランニングに限ったことではないのですが、ランニングは基本的に前にしか進むことがなく、常にアクセルである太ももの裏とお尻を使って走っているためにそのような体型になります。
裏側の筋肉の使い方
では、どうすれば裏側の筋肉を使うことができるようになるかと言うと、「股関節中心の体の使い方」を身につける必要があります。股関節は、英語表記にすると「Hip Joint」となります。Hip=お尻ということですので、股関節を機能的に使えるようになるとお尻の筋肉が使われるようになります。
具体的に、どのようにすれば使えるようになるかというと、「スクワット」で動きを身につけることをお勧めします。
スクワット動作は、日常生活動作やスポーツの動作に直結している動作です。スクワットで股関節中心の動きを身につけ、その動作を繰り返し行い、体に覚えこませるとその動きが日常のあらゆる場面ででてくることになります。
すると、日常生活で自然とお尻や太ももの裏を使う頻度が増えますので、勝手に足が細長くなってきます。※正しいスクワットは動画にてご覧ください
*音声が出ますのでボリュームにご注意ください。
まとめ
股関節中心の動作を身につけるためには、まずはスクワットで基礎的な動作を覚え、日常生活での体の使い方が非常に重要です。
しかし、太ももの前側を長年繰り返し使っていると、体はその動作を根強く記憶しています。その動作の癖を変えるには、多少の時間はかかるとは思います。
ですが、一度股関節中心の動作に変えてしまうと、たとえば自転車の乗り方や泳ぎと一緒で、一生忘れることはありません。ただ、自転車に乗るためには、一生懸命練習したことと思いますので、同様の努力は必要になります。一度腰を据えて、しっかり体の使い方を学ぶ価値のあることだと思います。